道路の冠水で、自宅に帰れなくなり、路頭に迷っていたその時、見覚えのある車が…それは母の車でした。
大きく手をふって呼び止め、無事だったのを確認したのも束の間、「津波がきてるから逃げろ!」と母。
話を聞くと、今さっき自自分がUターンしつてきたあたりはもう水没している!と聞かされ、二人で更に内陸の某公園まで避難しました。
その公園は災害時の避難所ではなかったのですが続々と人が集まってきていて、いろいろ情報収集しているうちに、辺りは暗くなりはじめ、街の方向の空一面が火事で真っ赤にそまっていくその様子に言いようのない不安感に襲われていました。
一晩目は公園の車で夜を過ごしましたが、とにかく寒さと不安で眠れたものではありませんでした。
夜が明け、ふたたび自宅へ向かいましたが、昨日より冠水している場所が増え、とても家には帰れない…と諦め、内陸の親戚の家へ。こちらでもう一晩とめてもらい、三日目の朝もう一度自宅へ向かってみました。
まだまだあちこち冠水していましたが何とか一本だけ家へ行けそうな道があったので恐る恐る自宅方面へ。
ちょっとした高台を越え、津波の被害があったなじみありる町並みを見回して愕然としました。
第一の感想は、とにかく泥で一面「真茶色」だった事。
そしてその凄まじい状況。
地元のメインである、国道45号線上には多数の船と材木が打ち上げられ、車はまるでミニカーの様に通常有り得ない状態で折り重なるように道を塞ぎ、電柱は折れ曲がり電線が地面へと垂れ下がっている有様…この衝撃的な光景の中を進み我が家へ…自宅は?
つづく
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- 2011/10/15(土) 12:23:09|
- 震災
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